ご家族や施設さんから「来てくれてありがたい」というお言葉をいただくと、ただ行くだけでも貢献できているんだなと思えますし、モチベーションアップにも繋がります。

院長
木村 憲幸 (きむら のりゆき)

あい友会に入職されたきっかけを教えてください。

元々鎌倉に居を構えつつも、勤め先は東京や山形の病院だったので、地元で生活している実感がないまま日々過ごしてきました。各地で、ある程度お役に立てているという自覚はありましたが、肝心の地元である鎌倉や逗子地域の皆さんのために働きたいという思いがあり、あい友会理事長の野末医師に相談したところ、訪問診療で地域に貢献する道もあると提案を受け、あい友会に入職しました。

あい友会に入職して良かったと思えるポイントを教えてください。

今まで外科医として病院勤めをしてきたこともあり、訪問診療という分野は知っていましたが、その中身はほとんど知りませんでした。

あい逗子クリニックの開設まで1年以上ありましたので、その間あい太田クリニックで“攻めの訪問診療”を学びました。あい太田クリニックでは、いわゆるお看取りが主な訪問診療ではなく、専門領域と言って、腎臓内科チーム、摂食嚥下チーム、創傷ケアチーム、緩和ケアチームなど、専門的医療を提供する数々のチームが存在します。それぞれのチームの中身や重要性を知ることができ、この1年余りは非常に有意義でした。

あい太田クリニックは、日本在宅医療連合学会の在宅医療専門医の資格を取得できる研修施設ですが、専門プログラムを受けられたそうですね。

はい。専門的な資格を取得することにより、訪問診療の分野で一層地域に貢献できるのではないかと思ったからです。いずれは、あい逗子クリニックも研修施設にしたいと思っています。

あい友会の訪問診療に、やりがいを感じていますか?

おおいに感じています。訪問診療を行い初めて知ったのは、重篤性の高い患者さんが多いということです。褥瘡(床ずれ)が進行した患者さんには、電気メスなどを用いてデブリードマン(壊死組織の除去)も行いますし、がん末期の患者さんには、モルヒネなどの点滴を行ったりもします。いずれもクリニック外来では行わない医療行為です。そもそも、重篤性の高さから外来に足を運ぶことはできないですから、必然的に訪問診療での医療行為は多岐に渡り、医師として注意すべき点がたくさんあります。何でも揃っている病院より、患者さん宅でどの程度までの医療行為ができるかというところにも、非常にやりがいを感じます。

病院外科医目線で見ると、在宅医療の世界観はいかがですか?

多職種連携の構築が素晴らしいです。病院だと、医師がいちばん上で、階層的な指示系統がありますが、あい友会では、医師、看護師、現場で事務系の業務を行う訪問診療アシスタントが1チームとなっていて、病院とはまた違った職種間のやり取りがあります。

また、外部との連携構造としては、施設さん、訪問看護さん、ケアマネさん、調剤薬局さんと、チャットワークというアプリで繋がっていて、頻繁にやり取りできる仕組みが出来上がっていることに衝撃を受けました。患者ファーストで、いろんな状況を外部の多職種も一緒に考え支える、そういった構造が病院の時と違うと感じました。

訪問診療は患者さんの生活圏に入って行いますが、どんな気持ちで訪問されていますか?

外来の場合は、患者さんに足を運んでいただきますので、こちら側が主といった立場ですが、訪問診療の場合はこちらから患者さん宅へお伺いするので、振舞いには気を遣います。

と同時に、ご家族や施設さんから「来てくれてありがたい」というお言葉をいただくと、ただ行くだけでも貢献できているんだなと思えますし、モチベーションアップにも繋がっています。また、外来の患者さんの場合、具合が悪そうだなと思った時に、「心配だから明日も来て下さい」となかなか言いづらいですが、訪問診療だとこちらから伺う分、「明日また来るからね」と言えるので、患者さん側も受容してくれます。そういった意味では、診察のコントロールもしやすいです。

あい友会の中で、あい逗子クリニックは、訪問診療だけに限らず、胃カメラ・大腸カメラ検査も受けられる特別なクリニックですが、一般外来も並行して行うことにした理由をお聞かせください。

消化器外科医として、訪問診療対象外となる働き世代の方々のサポートをすることで、地域貢献をしたいという気持ちも大きかったからです。外来の患者さんは、訪問診療の患者さんより重篤性は低くなりますが、これまでのスキルを生かすためにも、内視鏡検査を受けられるクリニックとして専門設備を整え、一般外来を設ける運びとなりました。

レントゲンやエコー検査も受けられますので、地域の幅広い世代の方々に気軽に来ていただいて、幅広い疾患に対応できる存在になれるよう誠心誠意努めてまいります。

最後に求職者の方にメッセージをお願いします。

今後、訪問診療をとにかくやってみたいという方はもちろんですが、迷っている方、ご興味をお持ちの方も、一度は見学に来ていただければと思います。特にあい太田クリニックでは、先進的な訪問診療を体感することができます。ご見学いただき、私たちの訪問診療をご理解いただいた上で、仲間に加わっていただければ、非常にありがたく思います。あい逗子クリニックも、太田に追いつけ追い越せで頑張っていきます!

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