2024.11.07

外来・訪問診療の看護師に密着!~あい逗子クリニックの一日~

日本を取り巻く高齢化。神奈川県逗子市においても、高齢者の人口割合は全体の3割強を推移していくとされており、地域での医療・介護ケアの体制を強化すべく、地域包括ケアシステムの構築が進んでいます。

このブログでは、逗子エリアの皆さんの健康と療養生活を支えるあい逗子クリニックの看護師さんに一日密着した時の様子をお伝えいたします!
外来と訪問診療を提供するあい逗子クリニックの看護師は、いったいどのような一日を過ごすのか、是非最後までご覧ください!

あい逗子クリニックのスタートは朝礼から

午前8時30分、あい逗子クリニックの一日は、医療法人あい友会の全拠点をつないだ朝礼からはじまります。
この日は、群馬県太田市の訪問介護・居宅介護支援事業所「あいホームケアステーション」からの発表がありました。
関東エリアを中心に8つの拠点がある医療法人あい友会。
ちなみにあい逗子クリニックは、法人初の「外来診療と訪問診療の両方を主体とするクリニック」として2023年7月に開院しました。

全体朝礼が終わると逗子全体朝礼で、業務に関する様々な情報を共有します。

訪問診療の準備

今回は看護師歴30年、なかはら看護師の一日に密着しました。
この日は午前は外来診療、午後は訪問診療というスケジュール。
外来患者さんが来るまでは、午後のスケジュール確認や、カルテの予習の時間にあてます。
また、連携各所の方々からの連絡をチャットや電話で受け取ります。

日頃から患者さんの様子を見ている連携先の方々からの情報収集は、診療の質を高めていくために欠かせません。

すると・・・、受付から「外来診療おねがいしまーす!」と声が。
この日の外来担当、木村院長と共に2階の外来診察室へと向かいます。

あい逗子クリニックの外来診療

あい逗子クリニックの外来診療は、内科・外科・消化器科・皮膚科・総合診療科を標榜しています。(前は外来、午後は訪問診療です
そのため、外来には風邪や発熱の症状、手足や関節の痛みを訴える方、各種検査、健康診断のために来院される方など、様々な方がいらっしゃいます。

また、外来診療ではX線検査や、大腸、胃カメラ検査、エコー検査も実施しています。
こちらは検査室です。

当クリニックの胃カメラ検査は、比較的負担の少ない、鼻から入れるタイプの高性能カメラを導入しています

院内処方を行っています|あい逗子クリニックの外来診療

この日の外来担当は木村院長。
看護師は、診療の補助やバイタルの測定、処方薬の準備も行います。

あい逗子クリニックのある地域にはあまり薬局がないことから、処方箋を受け取った後に、離れた場所の薬局までお薬を取りに行くのが大変という患者さんの声が。
そこで開始した院内処方は患者さんの移動の負担を減らし、しかもお会計と同時にその場でお薬を受け取れるので、地域の皆さんにもとっても喜ばれています!

お薬を準備したら、1階の受付へ。お薬と一緒に患者さんにお渡しする「くすりのしおり®」も用意して、受付担当の事務職員にバトンタッチ。

外来診療は看護師さんのスピーディーな対応によって、スムーズに進んでゆきます。

ワクチン接種も開始しました|あい逗子クリニックの外来診療

また、あい逗子クリニックでは新型コロナ、インフルエンザのワクチン接種も開始しています。

「ちくっとしますよ、しびれたりとかはないですか?」とやさしく声かけ。
熟練の手技であっという間に予防接種は完了し、患者さんも終始リラックスした様子でした。

嚥下内視鏡検査の準備

この日は午後の訪問診療に、嚥下内視鏡検査の予定が入っているので、外来診療の合間に嚥下内視鏡の準備をします。

こちらが嚥下内視鏡です!

嚥下内視鏡検査は、鼻から細いカメラを挿入して、嚥下機能(食べ物を咀しゃくし飲み込み胃に送ること)を観察する検査で、あい逗子クリニックではご自宅や施設でも受けることが可能です。
(詳しくはこちらをご覧ください→ブログ「問診療における嚥下内視鏡検査とは」)

午後の物品の用意を終えると、受付から再び「外来の方がいらっしゃいました」と声がかかりました。
その声を受けて、2階の診察室へ向かいます。

診療が終わると、なかはら看護師から「先生、今の患者さんの症状って・・・」と質問が。
木村院長は素早く、そして丁寧に答えてくれます。

往診|24時間、365日かかりつけ患者さんの往診対応しています

11時ごろ、外来診療もひと段落。看護師さんも自分の席に戻ってデスクワークへ・・・、というところに訪問看護師さんから1件の連絡がありました。

急遽、往診が入りました。
連絡が入るやいなや、木村院長はノートパソコンを片手に颯爽と立ち上がります。
看護師も「誰が行きますか?」「私が行ってきます!」と、スピーディーに打ち合わせを行い、診療に必要な物品を片手に訪問車へ。

いってらっしゃーい!
・・・と、往診の依頼を受けてから出発まで、この間わずか2~3分。
チームワークが魅せる、超スピードの往診出発です。

ちょっと早めのお昼ご飯!

木村院長が往診に向かっている間、なかはら看護師は午後の訪問に向けて一足先に休憩に入ります。

今日のお昼ご飯はカレーとかぼちゃの煮物。「でも、じゃがいもは入っていなくて・・・」となかはら看護師。いえいえ、とってもおいしそうです!!
また、クリニックの近くにはコンビニもあるので、そちらを利用するスタッフさんも多いようです。

12時前、チームで取り組む外来診療

往診から木村院長が帰院したタイミングで、外来の患者さんがいらっしゃいました。

外来が落ち着いている時は、1階でゆったりリラックスした雰囲気で患者さんのお話を伺うことも。
訪問診療も行っているので、ちょっとした検査道具やパソコンを持っての移動診察はお手のものです。
来院患者が少なければ、ゆっくりとお話しを聞けるのも当クリニックの魅力の一つだと思います♪

この後、訪問診療について話を聞きたいという方が相談のために来院されました。
他にも患者さんが続々と来院し、少し慌ただしい時間もありましたが、診療補助、院内調剤、訪問の準備・・・と、看護師が作業を分担して臨機応変に対応します。

そして、12時。
「外来受付終了しまーす!」
「「お疲れ様でーす!」」
外来患者さんの診療と往診を行い、午前中の業務は滞りなく終了しました!

いざ、訪問診療へ!

12時過ぎ、いよいよ訪問診療に出発です。
医療器具や物品、衛生用品など、医師、看護師の診察に必要なあらゆる物品を積み込み、出発!

あい逗子クリニックの訪問車は軽自動車!

あい逗子クリニックの訪問診療は医師と看護師、訪問診療アシスタントの3名1チームで行います。

移動中はカルテの予習や、チャットアプリで送られてくる施設や訪看、薬局からの連絡を確認します。
施設さんからあらかじめ患者さんのバイタルなどの情報を頂けると、事前にカルテに入力しておけるので、スムーズな診療につながります。

そして、もうお気づきかもしれませんが、あい逗子クリニックでは、訪問車に軽自動車を採用しています。
訪問エリアである逗子、葉山をはじめとした三浦半島は、どちらかというと海のイメージが強いのですが、山々に囲まれた町でもあるのです。
そのため小回りの利く軽自動車こそ、この地域での訪問診療にベストマッチしているのです!

訪問診療の様子

患者さんのお宅に到着すると、玄関前で「こんにちは、あい逗子です!」と木村先生が挨拶してお部屋に入っていきます。
先生が問診をしている隣で、看護師は体温や血圧などのバイタル測定を行います。

アシスタントと協力しながら、患部の写真撮影や、各種検査が必要となった際には検体の採取も行います。
また、患者さんやご家族とコミュニケーションをとりながら、患者さんの普段の様子など、一つでも多く情報を集めるのも看護師の重要な役割です。

診察が終わると、最後にアシスタントがポータブルプリンターで処方箋をその場で印刷してお渡しします。
アシスタントは訪問車の運転だけでなく、診療現場で必要となる事務作業や、診療のフォローも行います。

嚥下内視鏡検査

次のお宅では嚥下内視鏡検査を行いました。

当クリニックでは「飲み込みづらい」「むせることが多くなってきた」という患者さんには積極的に検査を行い、嚥下訓練やリハビリにつなげています。
検査では、鼻からカメラを挿入しながら実際に普段食べているお食事や、お水を摂っていただき、飲み込みの機能をモニターで確認します。
なかはら看護師は患者さんが苦しくないか常に観察し、時に「大丈夫ですか?」と声がけしていました。

嚥下内視鏡検査は、木村院長が担当します。

検査の結果、後日クリニックの外来にお越しいただきもっと詳しく検査を行うことになりました。
看護師が主導となり、患者さんと同席頂いたケアマネさんも交えながら、来院していただく日程を調整します。
あい逗子クリニックでは外来で胃カメラ・大腸カメラ検査をはじめ、各種検査が可能なので、訪問診療の患者さんも、ご来院いただき、より詳しい検査を受けることも場合によってはあります。

ちなみに、検査に使用した嚥下内視鏡は洗浄消毒装置にかけます。

洗浄、消毒、すすぎを設定して・・・あとは終わるのを待つだけ!

在宅医療ならではのやりとりも

続いて伺ったお宅での出来事。
木村院長が「朝晩冷え込みますから、温かくしてお過ごしください」といった雑談をしながら、その傍ら、素早くバイタルを測定&片手素早くでカルテ入力をします。
患者さんから帰り際、「お茶でもお飲みになっていってください」と温かいお気遣いもありました。

時間にゆとりがある時は、お茶をいただきながら患者さんと世間話をすることもあります。
何気ない会話から患者さんを知ることも、訪問診療では大切な場面となります。

この後、最後に施設一件に訪問して帰院しました。

帰院後は後片付けと、明日の準備

クリニックに戻った後は、持ち帰った廃棄物の処理や、物品の補充、持ち回り品の消毒や滅菌、訪問看護師やケアマネジャーへの報告などを一通り行い次の訪問に備えます。
この日は骨折した患者さん用に装具の試供品が届いたので、実際に装着してみて使用感を確認してみます。

患者さんに合うサイズはどれだろう? 患者さんに、どう使い方を説明しようか・・・と相談中。

地域密着だからこそ見える、患者さんの姿

あい逗子クリニック看護師の一日、いかがだったでしょうか。
外来、訪問診療で地域の皆さんの生活を支えるあい逗子クリニック。
質の高い診療をお届けしていくためにも、日々の診療を支える看護師の存在はとても大切です。

あい逗子クリニックでは看護師さんを募集しています!

また、あい逗子クリニックでは業務拡大に伴い、看護師を募集中です。
もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、説明や見学など、受け付けておりますのでぜひお気軽にお問い合わせください。
(お電話でのお問い合わせは、平日9:00〜17:30まで、フォームからは24時間受け付けています。)

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

スタッフチーム
この記事の執筆者
あい逗子クリニック

スタッフチーム (すたっふちーむ)

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