2026.05.26

在宅でも、できる医療をあきらめない

在宅医療というと、「病院での治療を終えた方が、ご自宅や施設で穏やかに過ごすための医療」という印象を持たれることが多いかもしれません。

もちろん、それは在宅医療の大切な役割です。

住み慣れた場所で、ご家族や慣れたスタッフに囲まれながら、その人らしく過ごしていただくこと。

そのために必要な医療を届けることは、私たちの大きな使命です。

しかし、実際の在宅医療の現場では、単に「見守る」だけでは対応できない場面がたくさんあります。

「見守るだけ」ではない、在宅医療のリアル

急な発熱、呼吸苦、痛み、食べられない、点滴が必要。カテーテルが抜けた、胃管が抜けた。褥瘡が悪化した、尿が出ない、せん妄で落ち着かない、夜間に不安が強くなる──。

病院であればすぐに検査や処置が行われるようなことが、ご自宅や施設の中で起こります。

そのときに、「在宅だから仕方がない」とあきらめてしまうのではなく、在宅でも安全にできることは何かを考えることが大切です。

あい逗子クリニックで対応可能な検査・処置

当クリニックでは、ポータブルエコー、ポータブルレントゲン、心電図などを用いて、ご自宅や施設で評価を行うことがあります。

必要に応じて、在宅での点滴、抗菌薬投与、疼痛コントロール、腹水穿刺、関節注射、気管切開カニューレ管理、陰圧閉鎖療法、医療用カテーテルのトラブル対応なども行っています。
対応可能な処置・管理・検査はこちらから確認できます>>

もちろん、すべてを在宅で行うことが正しいわけではありません。

病院でなければできない検査や治療もあります。入院した方が安全な場合もあります。

大切なのは、「在宅でできること」と「病院にお願いすべきこと」を見極めることです。

病院と生活の場をつなぐ、在宅医療の役割

在宅医療は、病院医療の代わりではありません。病院と在宅が対立するものでもありません。

病院での高度な医療と、生活の場での継続的な支援をつなぐことが、これからの在宅医療には求められていると感じています。

患者さんの状態、ご家族の希望、介護体制、施設の状況、医療的な安全性。

それらを一つひとつ確認しながら、その時点で最もよい選択肢を一緒に考えていく。

当クリニックが目指しているのは、単に「家で診る医療」ではありません。

病院でなければ難しいと思われていた医療の一部を、適切な判断と連携のもとで生活の場に届けること。

そして、患者さんとご家族が「ここで過ごしていてよかった」と思える時間を、少しでも支えることです。

逗子・横須賀から「できる医療」を広げていきます

在宅医療には限界があります。でも同時に、まだまだ広げられる可能性もあります。

その可能性を一つずつ形にしていくことが、当クリニックの取り組みです。

在宅での医療処置・ケアでお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

木村 憲幸
この記事の執筆者
あい逗子クリニック 院長

木村 憲幸 (きむら のりゆき)

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